中学受験の算数指導のポイント(2) ノートの取り方・問題の解き方

ノートの使い方

(1)解いた痕跡は消さない

数学の問題を解く時、間違ったら消しゴムで消して修正する生徒が沢山います。これは、その問題をどうして間違えたのかがわからなくなることから、良い解き方とは言えません。間違えた理由が分からないことは講師の皆様にとっても、教える弊害となるでしょう。 間違えた問題は消さずに、別にやり直しさせるようにしましょう。その場で出来たような解答を作ったところで、生徒の単なる自己満足にしかなりません。これだけはまず徹底させましょう。

(2)解いた問題番号と日付を書く

ノートで問題を解く際、現在やっている単元や問題番号は必ず書くようにしましょう。問題番号や大問だけだと後で見返した時にどの単元かわからなくなってしまいます。単元が面倒なら、せめて表紙に問題集の名前、ノートのページの余白に問題集のページ番号とセットで問題番号を書いてください。講師側からしても、ノートチェックする時に訳が分からなくなりかねません。チェックするという観点から言うと、日付をつけると良いでしょう。いつやったかわかりやすくなり、宿題のチェックにも役立ちます。 これはあくまでも例ですが、自分の理解度を後でひと目にわかるようにしておくことは重要です。なぜなら、優先してやるべき問題が何かひと目で判断できるからです。 広い範囲の中で何を優先してやれば良いか。その見分けが付くようになってきて、生徒は自分一人で勉強できるようになっていきます。

(3)数式の書き方

まずは実際に下の数式を見てください。

2 + 3 - 6 ÷ 2 = 2 + 3 -3 = 5 - 3 = 2

これは間違ってはいないのですが、数式が長くなるとわかりづらく計算ミスの元となります。 ですので、縦に分けて書く癖をつけておくと良いでしょう。

以下に例を示します。

2+3-6÷2 = 5-3 = 2

式が複雑になればなるほど、式が長くなればなるほど、式を見やすく書くことは大切になります。 ただ、実際の試験では解答用紙の余白の関係上、横に書かざる得ないことが多々あります。 しかし、ノートであれば余白は無限大ですし、試験用紙も余白は十分にあるはずです。 算数が苦手な子ほどノートを詰めて書くようなことさえあります。 算数が苦手な子には、数式は縦に書くように指導することをおすすめします。 数式にかぎらず、問題演習の際はノートを贅沢に使うぐらいの気持ちが丁度良いのです。

これと同じような考え方で、中学受験生は大学ノートよりも方眼ノートを使わせる塾も多く存在します。 方眼の中に一文字ずつ入れていけば、見やすくなりますし、小学生だとまだまだ自分で字のバランスを無意識に整えられないこともありますので、もしノートの取り方から指導するのであれば担当生徒に方眼ノートを勧めるのも手段の一つです。

問題の解き方をどう説明するか

問題にとりかかる際に指導のポイントが数点ありますのでご説明をします。

(1)何を求める問題なのかをはっきりさせる

例えば、距離と時間が出てくる問題で、求めるべきものは時刻なのか速さなのか。それをしっかり考えてから解く習慣がなければ、どんなに問題演習を重ねて解法を頭に入れても、実際のテストで適切な解法を選択できません。何を求めるか分かってから、解法の選択や問題文中の条件の選択があるわけです。また、たとえば速さを求める問題で、答えが「お父さんは時速400kmで駅まで歩きました」と出てしまったら、それは明らかに間違えています。中学受験だからとは言いませんが、新幹線より速く歩く人間は常識的におかしな話です。こういう解答を何の疑問もなしに書く生徒もいっぱいいます。そういった点でも、何を求める問題かを確認しましょう。

(2)解答の書き方の形式(書式)を覚える

最近では、公立中高一貫校などの入試問題でも記述の問題が出てきます。 ほとんどの場合、記述の問題というのは書式が決まっています。 記述が苦手な子は大体が書式(フォーマット)を覚えていないことが問題です。 問題演習をする際に、記述の書式をしっかり意識させて解く練習を重ねることが大切です。

面倒くさくても毎回しっかり書くこと。形式さえ覚えれば、後は数字を変えたり、数式を解いたりするだけです。 特に公立中高一貫校の場合、論理的に解答できるかどうかも大切になりうるので、文章の書き方という点でも重要です。

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